信用格付世界大手米S&Pグローバル・レーティングは4月11日、発行体のESG評価サービス「ESG Evaluation」をリリースした。従来の信用格付とは別にESG評価を行う。同社はすでに、信用リスクに影響を与えるESG要素については、信用格付に組み入れて評価しているが、今回発表のものは、別立てで幅広くESGリスクの評価を行う。
ESG Evaluationは、同社のS&P Global Market Intelligence、同社グループのTrucostの他、政府機関、国連責任投資原則(PRI)やCDP等のNGOから収集した情報に、直接経営陣から聞いた情報を踏まえESG評価を行う。ESG評価は「ESG Profile」と「ESG Preparedness」の2つのスコアで構成され、前者は現在のESGエクスポージャーを、後者は未来のESGリスクとESG機会の観点で付けられる。
S&Pグローバル・レーティングは、今回のESG評価実施に当たり、各セクターや各国毎の社会・環境要素の重要度を視覚的に整理した「ESG Risk Atlas」を発表した。
ESG Evaluationは、すでに事業会社、インフラストラクチャー、交通及び電力の公共ファイナンスについては利用可能。数ヶ月以内に、銀行、運用会社、国際機関、公共医療、上下水でも利用可能となる。その後に、保険、ソーシャルハウジング、教育分野をリリースする。評価取得は、信用格付と同様に発行体から依頼に基づき実施する。
【参照ページ】ESG Evalutaion
【参照ページ】Navigating the ESG Risk Atlas
【参照ページ】S&P Global Ratings’ Proposal For Environmental, Social, And Governance (ESG) Evaluations
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