国連環境計画(UNEP)は3月26日、持続可能なコメ農業イニシアチブ「Sustainable Rice Landscapes Initiative」を発足したと発表した。UNEP、国連食糧農業機関(FAO)、ドイツ国際協力公社(GIZ)、国際稲研究所(IRRI)、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)、Sustainable Rice Platformが参加。持続可能なコメ生産に関する知見を共有しつつ、協働する。
【参考】【国際】UNEPと国際稲研究所、世界のコメ農家の気候変動対応で提携(2017年10月25日)
コメ農業は、今後、気候変動の影響を受ける。洪水被害にあった水田では稲が腐り、気候変動の原因となるメタンガスを発生させる。それにより世界のコメ生産は、ドイツと同等の二酸化炭素排出量を毎年排出している。気候変動により生産性も著しく低下するため、2050年までのコメの世界需要を満たすためには生産量を25%向上させなければならない。
対策としては、稲藁を田から除去することでメタンガスの発生量を最大70%抑えられるが、農家の知識不足により実施できていない地域がある。今回のコンソーシアムは、特にコメ依存度の高いアジア諸国に注目。政策、農法、サプライチェーン改善等に乗り出す。
【参照ページ】New consortium to reduce environmental footprint of rice production
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら