国連環境計画(UNEP)は4月2日、海洋保護区(MPA)のガバナンスに関するガイダンスを初めて発行した。海洋保護区は、海洋生態系の保護のため、政府等が設定する海域のこと。設定したMPAのガバナンスについては、各国で違いあり、それに応じて課題も異なる。今回のガイダンスでは、既存のMPAガイダンスを俯瞰して特徴をあぶり出し、対応課題を整理した。
今回のガイダンス作成にあたっては、先進国から発展途上国まで世界34ヶ所のMPAを分析。日本のMPAは分析対象とならなかった。各MPAの有効性については、中央政府、地方政府、市場等複数の観点から調査した。その上で、万能薬的なガバナンス手法はなく、個別の事情に応じて相応しいガバナンスを見出していくしかないとした。MPA設定の主体についても、中央政府、地方政府、経済界主導、地域社会主導等、様々な手法があった。
UNEPは、政府関係者や実務家に対し、同ガイダンスの参照を勧めている。
【参照ページ】Enabling Effective and Equitable Marine Protected Areas - Guidance on combining governance approaches
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