IT世界大手米アマゾンは4月2日、全米32州から100人の高校生に対し、志望する大学で4年間コンピューター科学を学ぶために毎年1万米ドル(約111万円)を支給する「アマゾン未来エンジニア奨学金」制度を開始したと発表した。対象学生は、大学1年からアマゾンでインターンをする権利も得る。
対象学生は、資金援助が必要で、かつコンピューター科学に進む人が少ないバックグラウンドの人のみ。選定は、高校での成績、リーダーシップ、学校や地域活動への参加、職歴、将来の目標、ダイバーシティの観点で行う。
米労働省によると、2020年までにコンピューター科学関連の求人は米国で140万人生まれる見込みだが、同分野の大学卒業生は40万人しか出てこない。科学・技術・工学・数学(STEM)の中でも、コンピューター科学で学位を取る人は8%しかおらず、低所得者層ではさらに少ない。但し、低所得者層では、高校時代にアマゾンの中級コンピュータ科学の授業を取ると、それ以外の人より8倍から10倍の確率で大学でコンピューター科学を専攻することがわかっているという。
アマゾンは、幼少教育からコンピューター科学に興味を持つ人を増やそうとしており、「アマゾン未来エンジニア」プログラムでは、10万人の子供にコンピューター科学のきっかけを提供しつつ、全米2,000校の学生10万人に、初級と中級のコンピューター科学の授業を提供している。コンピューター科学やSTEM教育の分野には5,000万米ドル(約56億円)を拠出。また、同分野を支援する団体等にも別途1,000万米ドル(約11億円)を拠出している。
奨学金制度の最初の応募受付は2019年11月から。
【参照ページ】Amazon Awards $40,000 Scholarships and Guaranteed Internship Offers to 100 Students to Pursue Undergraduate Degrees in Computer Science
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