英シンクタンクZ/Yenとベルギー金融調査NGOのFinance Watchは3月27日、世界の金融センターのグリーンファイナンスへの取組度を調査したランキング「Global Green Finance Index(GGFI)」の2019年前半の結果を発表した。同ランキングの発表は半年毎に発表されており、今年が3回目。ランキングは「深度(Depth)」と「質(Quality)」の2つの観点でなされた。首位は、深度が蘭アムステルダム、質は英ロンドン。東京はいずれでも低迷していた。
今回の調査は、金融業界の関係者に質問票を送付。世界646人から回答を得、その結果をもとにランキングをまとめた。GGFIプロジェクトには、スイスMAVA財団が資金を拠出した。
深度ランキング
- アムステルダム
- チューリヒ
- コペンハーゲン
- ルクセンブルク
- ロンドン
質ランキング
- ロンドン
- パリ
- アムステルダム
- ハンブルク
- チューリヒ
深度と質の双方で、今回も上位は欧州都市が占めた。アジア都市では、深度で、上海11位、北京12位、深圳15位、ソウル20位、広州22位、シンガポール23位、香港31位、東京34位。質では、上海19位、シンガポール23位、北京25位、東京28、深圳29位、広州36位、香港37位、ソウル46位。東京はどちらの観点でも低迷し、中国都市の後塵を拝した。また東京は、1年前と比べ、深度では15個、質では6つランクを落とした。
今後の見通しでは、重要な役割を担うと期待された数が多かったのは、順に、パリ、フランクフルト、シンガポール、上海、ニューヨーク、ロンドン、北京。東京は期待されてもいない現状が明らかとなった。
Z/Yenは同じく3月、グリーンファイナンス以外も含めたグローバル金融都市の総合ランキングも発表。順位は、ニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポール、上海、東京の順で、東京はアジアの中での金融都市としての主導的な地位をほぼ失ってきている。
【参照ページ】European Centres Lead The Green Finance Index, Spotlight On Fossil Fuels
【ランキング】The Global Green Finance Index 3
【ランキング】The Global Financial Centres Index 25
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