英環境・食糧・農村地域省は3月14日、英海外領土アセンション島の海域の半分、約39万km2を海洋保護区(MPA)に指定すると発表した。漁業活動を原則禁止し、生態系を保護する。
今回の決定により、英国の海域の50%以上がMPAとなる。現在の国際目標は、生物多様性条約の「愛知目標」が掲げる2020年までに海域に占めるMPA割合を10%以上にするというものだが、英国は大幅に目標を上回る。英マイケル・ゴーブ環境・食糧・農村地域相は2018年9月に、各国に対し同割合を2030年までに30%以上に高めるよう呼びかけたが、すでに英国自身はこの目標も達成した。
英国は現在、英国海外領土の海域1,036万km2で長期的な保護を展開するプログラム「ブルーベルト」を展開中で、今回の決定もその一環。アセンション島政府から2016年に同政策を決定し、今回、英政府として承認した。最終的にエリザベス2世女王から権限を委託された総督が署名し成立する。英国本土の周辺領海でもすでに約52万km2がMPAに指定されている。
【参照ページ】UK takes step forward in global marine protection
【参照ページ】Gove calls for 30 per cent of world’s oceans to be protected by 2030
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