アパレル世界大手米リーバイ・ストラウスは3月11日、麻を綿(コットン)素材のように加工した新素材を今年に春夏コレクションに用いると発表した。綿花は、農薬による労働者健康問題や児童労働、及び大量に水を消費することによる環境破壊等の問題が指摘されている。リーバイスはこれまで、「ベターコットンイニシアチブ(BCI)」等のサステナビリティ配慮型コットンへの切替を進めてきたが、今回、コットンから麻へのシフトも打ち出した。
従来、麻はゴワつきがあり、コットンの代替にはならないと言われきていた。しかし今回、サステナブル・アパレルを掲げる米Outerknownが、麻をコットンのように加工する技術を開発。リーバイスが、同社から素材供給を受け、「Levi’s Wellthread x Outerknown」の春夏コレクションに投入する。配合割合は、コットン70%、新麻素材30%。これによりコットンの使用量を削減できる。
麻原料の生産にもこだわる。麻栽培でも水が必要となるが、雨水栽培を実施することで、水消費量を30%削減する。また、同コレクションには、サーフボード・ショーツ製品もあり、一部ナイロン素材も用いるが、全てリサイクル可能なナイロンにする。またTシャツでは、使用済みジーンズやデニムシャツの素材をリサイクルした材料も用いる。
また、委託先生産工場では、リーバイスが定める「労働者ウェルビーイング・プログラム」を適用。医療・ライフプランニングとともに、金融教育プログラムも実施し、労働者のウェルビーイングやエンパワーメントにも取り組んでいる。
【参照ページ】NEW LEVI’S® WELLTHREAD™ X OUTERKNOWN FEATURES GROUNDBREAKING COTTONIZED HEMP
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