欧州委員会は3月8日、過去6ヶ月で米国からの液化天然ガス(LNG)輸入が181%伸長したと発表した。米トランプ大統領とEUのジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長は2018年7月25日、米国からEUへのガス輸出を促進する共同声明を発表。実際に輸出量が大きく伸びていた。
2019年の現時点までで、米国はEUにとって第3位のLNG輸入元で、輸入シェアは12.6%。輸入量は79億m3。以前のシェアはわずか2.3%だった。EUは、市場環境が許す限り、さらに輸入を増やしたい考え。
EUへの輸出拡大は、米国にとって開発進むシェールガスの有望な輸出先となる。一方EUは、石炭火力や原子力からガス火力や再生可能エネルギーへの電源転換を図っており、ロシア以外のガス供給元を確保するメリットがある。EUは、LNG輸入施設をこれまで1,500億m3整備してきたが、6億5,600万ユーロ(約820億円)の予算を組み、2023年までに220億m3の設備を追加で増強する。また、米国に対しては、現在LNG輸出については随時連邦議会の承認が必要となる規制の撤廃を求める。
(出所)EU
【参照ページ】EU-U.S. Joint Statement: Liquefied Natural Gas (LNG) imports from the U.S. continue to rise, up by 181%
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