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【スイス】ネスレ、ガーナとコートジボワールのカカオ生産者リスト公表。2022年までの森林保護アクションプランも

 食品世界大手スイスのネスレは3月5日、コートジボワールとガーナのカカオ生産地での森林破壊を終わらせ、森林回復を支援するアクションプランを発表した。「森林保護と森林回復」「持続可能なカカオ生産と農家の生計」「コミュニティ・エンゲージメントと社会インクルージョン」の3つが柱。両国政府及びNGO等と官民パートナーシップを組み、掲げたアクションプランは実行する。

 ネスレは2010年、2020年までに農業原材料調達での森林破壊をゼロにすることを宣言。カカオ及びチョコレートの持続可能性を高めるため、森林破壊だけでなく農家の生計も重要分野に据え、サプライチェーン改善に取り組んできた。また、2017年にガーナ政府、コートジボワール政府、コロンビア政府、世界カカオ財団(WCF)、持続可能な貿易イニシアチブ(IDH)が発足したイニシアチブ「ココア&森林イニシアチブ」にも参加してきた。今回のアクションプランも、同イニシアチブを達成するための一環。

【参考】【西アフリカ】カカオ栽培により熱帯雨林が大規模消失。メーカー・流通企業の課題多い(2017年10月01日)
【参考】【国際】世界カカオ財団と企業21社、コートジボワールとガーナの熱帯雨林保護・再生で協働(2017年11月27日)

 同アクションプランの主な内容は、

  • 2019年までに全87,000カカオ農家のマッピングを完了し、トレーサビリティを強化
  • 2020年までに環境保護区でカカオ生産している農家をサプライヤーから除外
  • 2021年までに森林伐採需要を減らすため優良キッチンストーブを5,000個提供
  • 2022年までに両国の38,000カカオ農家に対し森林法遵守や保護区操業のモニタリング強化
  • 2022年までに緑陰樹280万本を植林
  • 2022年までにカカオ農場に小規模な林を設置するパイロットプログラムを2ヶ所で実施
  • 2022年までに生産性向上のための先進技術や農業手法を70,000農家に研修
  • 2022年までに農村金融組織を組成し、8,700以上の農家にファイナンス機会を提供

 同時に今回、サプライチェーンの透明性を高めるため、コートジボワールとガーナの調達元カカオ生産事業所合計65ヶ所のリストを公表した。その中には、カーギル、バリーカレボー、Ecom等の1次サプライヤーと、その調達元2次サプライヤーの名称も含まれる。

【参照ページ】Nestlé lays out action plan to help end deforestation and restore forests in the cocoa supply chain
【参照ページ】Cocoa & Forests Initiative: Nestlé’s Initial Action Plan
【参照ページ】Cocoa & Forests Initiative
【企業サイト】Cocoa
【リスト】コートジボワールでのカカオ生産者リスト
【リスト】ガーナでのカカオ生産者リスト

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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