金融機関世界大手モルガン・スタンレーのサステナブル投資研究所と金融情報世界大手ブルームバーグは2月21日、運用会社がESG投資に対してどの程度適応しているのかに関するレポート「Sustainable Signals: The Asset Manager Perspective」2019年版を公表した。同レポートは米国のアセットマネージャー300人に対するアンケート調査結果を基に作成された。
米国ではESG投資への関心が急速に高まっており、2012年以降の6年間でESG投資の運用資産残高は、220%も増加。今回の調査でも、ESG投資を実施している運用会社の割合は、前回2016年の65%から、今回は75%に増えた。ESG投資が浸透しているとの回答は89に達し、63%は今後5年でもっと拡大するとした。
(出所)USSIF
ESG投資で、財務リターンとサステナビリティ・インパクトのどちらを重視するかという質問では、財務リターンが50%、同じぐらい重要が29%、サステナビリティ・インパクトのほうが重要が20%と少数派だった。自社がESG投資をする最大の理由は何かとの設問では、「新たな運用残高の獲得」「高い成長ポテンシャル」が29%と最多。続いて、「投資家の期待」「環境の健全性のため」が26%、インテグリティの実践が24%、社会の健全性のためが21%だった。
ESG投資がうまく言っていると回答した人に対しては、そう思う理由も尋ねた。結果、「安定性向上」が51%、「顧客満足が高い」が50%、「商品の人気」が44%、「財務リターンが高い」が41%、「環境パフォーマンスが高い」が40%、「社会パフォーマンスが高い」が39%だった。
また、インタビュー調査では、米国でもESG投資の未来が明るいことが見えてきた。今後さらに発展を期待することでは、ESGの定義や指標の標準化、ESGリーダー育成、ESG投資のパフォーマンス証明との声が上がった。
【参照ページ】Asset Managers and Sustainable Investing
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