持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が2018年に発足したイニシアチブ「社会・人的資本連合(SHCC)」は2月27日、地域社会や従業員に対するアクションの価値測定のためのフレームワーク「社会・人的資本プロトコル(SHCP)」を発表した。同類のものには、自然資本連合(NCC)の環境価値測定フレームワーク「自然資本プロトコル(NCP)」があるが、今回のものはその「社会(S)」版。
【参考】【国際】WBCSD、「社会・人的資本連合」発足。社会・人的資本プロトコル原案発表(2018年4月23日)
GRIやSASB、<IR>が、対外的な企業報告を目的としているのに対し、「社会・人的資本プロトコル(SHCP)」は、企業内部での価値測定やマネジメントに主眼が置かれている。策定では、ネスレ、ラファージュホルシム等の先進企業も協力した。
同フレームワークでは、実施ステップとして、9つのステップを設定。各ステップに、検討すべきキークエスチョンとそれに向けた具体的アクションを提示している。
SHCCは、環境(E)面ではNCPを、社会(S)面はSHCPを活用することで、総合的にEとSのマネジメントが行えるとしている。
【参照ページ】Social & Human Capital Coalition launches the Social & Human Capital Protocol
【フレームワーク】SOCIAL & HUMAN CAPITAL PROTOCOL
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