化学世界大手米3Mは2月28日、世界中の全事業所の電力を100%再生可能エネルギーに切り替えると発表した。同時に事業電力100%再生可能エネルギーを掲げる国際イニシアチブ「RE100」にも加盟した。総合化学メーカーでは、DSM、アクゾノーベルに続き世界3社目。
今回の発表では、100%達成までの時期は明確にしていないが、中間目標として2025年までに50%を宣言した。3月1日からは米国の本社拠点の電力供給元を、電力大手エクセル・エナジーから地元の再生可能エネルギーに変更し、いち早く再生可能エネルギー100%となった。これにより、同社全体の再生可能エネルギー割合は、5%強から約30%に上昇した。また、3Mは2002年以降、売上が2倍になったにもかかわらず、二酸化炭素排出量の絶対量は68%減った。
3Mは、自社だけでなく、顧客のサステナビリティ目標達成を支援するソリューションも増やす。2018年12月5日は、3Mが投入す全ての新商品において高いサステナビリティ価値を義務化する「Sustainability Value Commitment」を宣言。3Mは、毎年約1,000の新商品を投入しており、売上全体の約3分の1は過去3年以内の新商品から得ている。定めるサステナビリティ価値には、製品ライフサイクル全体を通じて、再利用性、リサイクル可能性、エネルギー、廃棄物、水消費量削減、責任ある調達、再生可能資源等があり、製品分野に応じた目標を張る。
【参照ページ】3M Announces 100% Global Renewable Electricity Goal with Headquarters Campus Converting to all Renewables Immediately
【参照ページ】3M Announces Formal Requirement at COP24 for All New Products to Include Sustainability Value
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