金融世界大手米マスタカードと国際サイバーセキュリティNGOのグローバル・サイバー・アライアンス(GCA)は2月19日、中小企業向けの無料のサイバーセキュリティ・ツールを発表した。フィッシング、ランサムウェア、マルウェア等から守るための行動ガイダンスやツールが含まれる。ベライゾンの研究によると、世界のサイバー攻撃の58%は小規模企業がターゲットとなっている。
GCAは、ニューヨーク郡地方検察、ロンドン市警察、インターネット・セキュリティ標準化NGOのインターネット・セキュリティー・センター(CIS)が2015年9月に設立。サイバーセキュリティを高めるための具体的な取組を実行している。
今回のツールでは、攻撃に強いパスワードの活用、マルチファクター認証システムの活用、重要なデータのバックアップ、フィッシングやコンピューター・ウイルスからの防御のための実務ツールや、ポリシー等の見本、研修動画等のファイル、先進企業のベストプラクティス等をまとめた。
[2019年11月6日追記]
マスターカードの今回の発表は、同日にマスタカードとアスペン研究所が共同で開催した「Global Inclusive Growth Summit」の中で実施された。同社はこの日、他にも、アスペン研究所とのインクルーシブ・グロースの合同研究プログラムに2,600万米ドルを拠出。ロックフェラー財団とはインクルーシブ・グロース・ファンド「Benefits Data Trust(BDT)」を発足し、同社から250万米ドル、同財団から500万米ドルを出資。さらに米国際開発庁(USAID)と人権NGOのケアUSAと共同で、世界中の女性、零細起業家、小規模農家を支援するプロジェクトも開始した。
【参照ページ】Global Cyber Alliance and Mastercard Launch Cybersecurity Toolkit to Enable Small Businesses to Stay Protected
【参照ページ】Purpose-Driven Leaders Come Together from Across Sectors to Make More than $72M in Commitments to Inclusive Growth at Inaugural Summit
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