米環境保護庁(EPA)は2月14日、ペルフルオロアルキル酸及びポリフルオロアルキル酸(PFAS)を包括的に規制するアクションプランを発表した。生体蓄積性があり長期間摂取すると人体への毒性への懸念があるため。残留性有機汚染物質(POPs)とも呼ばれる。PFASの代表的な物質は、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)とペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の2つ。EPAは2006年1月、パーフルオロオクタン酸(PFOA)の製造を2015年までに全廃するよう規制してきていた。
今回の包括的アクションプランでは、「飲料水」「地下水除染」「法執行」「モニタリング」「研究」「リスク広報」の6つの分野に取り組む。飲料水では、2019年末までに水質調査にPFOAとPFOSの含有上限量を設ける具体案を検討する。地下水除染では、PFOAとPFOSを有毒物質に指定し、2物質の汚染が懸念される箇所でお除染作業を行う。また、法執行面では、州政府の執行を支援するツールを作成する。
モニタリングでは、EPAの全米飲料水モニタリング・プログラムの中にPFASを追加し、監督を強化する。さらに、事業者に対し化学物質の排出量報告を義務化する「有害化学物質排出目録(TRI)制度」にPFASを追加し、発生箇所を特定しやすくする。研究では、飲料水、土壌、地下水へのPFAS含有を検出しやすくする分析手法を考案する。リスク広報では、ツールを開発し、州政府、先住民族居留地政府等がリスク広報を市民にしやすくする。
【参照ページ】EPA Acting Administrator Announces First-Ever Comprehensive Nationwide PFAS Action Plan
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