独連邦カルテル庁は2月7日、フェイスブックに対し、競争法上の観点から、同社の「フェイスブック」サイト以外のサービスで取得したユーザーデータを、「フェイスブック」サイトでのアカウント情報に紐付けて活用することを原則禁止した。ユーザーが明確に他のサービスで取得したデータを、「フェイスブック」サイトに紐付けることに同意した場合は、これまで通り可能となる。
今回の発表では、「フェイスブック」サイト以外のサービスとしては、インスタグラムとWhatsAppの2つを特に念頭に置いている。連邦カルテル庁は、フェイスブック、インスタグラム、WhatAppの3サービスで、ドイツのソーシャルネットワーク・サービスにおいて、1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)で95%、1ヶ月当たりのアクティブユーザー数(MAU)でも80%の市場シェアを占めていることから、サービス相互でのユーザーデータ紐づけを、ユーザーの明確な同意なく行うことは、公正な競争を阻害すると判断した。
また、フェイスブックの「いいね」や「シェア」ボタンが埋め込まれているサイトでは、ボタンを押さずともすでにフェイスブックがユーザー情報を収集できる状態になっていることについても指摘し、ボタンのあるサイトで取得したデータを、フェイスブック・アカウントに紐づけて活用することを、同様に原則禁止した。
【参照ページ】Bundeskartellamt prohibits Facebook from combining user data from different sources
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