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【国際】Sustainalytics、2019年のESG重大テーマ発表。気候変動、安全衛生、セキュリティ等

 ESG評価世界大手Susatainalytics(サステイナリティクス)は2月5日、2019年に起こりうる重大テーマの先取りレポートを発表した。同時に、重要トレンドに対応できている具体的な優良企業名も紹介した

 今回取り上げた重大テーマは4つ。具体的には、「コモディティ商品の人的側面」「(エネルギー)移行経済の最前線」「デジタル世界の高リスク」「未来の化学」。

コモディティ商品の人的側面

 アフリカでの資源採掘業とアジアの漁業では、重大な労働安全衛生リスクを抱えている。国際金属・鉱業評議会(ICMM)が集計した2017年の労災死亡事故のうち、49%は南アフリカに集中。また、世界の漁業労働者の84%が集中しているアジアでは現代奴隷リスクへの関心も高まっている。

 この分野で対応が進んでいる企業は、カナダ採掘大手Agnico Eagle Mines、英小売セインズベリー。

エネルギー移行経済の最前線

 EUでは、二酸化炭素排出量取引価格が2017年の1t当たり5ユーロから今日には22ユーロにまで上昇。風力発電にシフトしてきた欧州電力会社は二酸化炭素排出量削減の先手を打ってきている。一方、原油・ガス企業は埋蔵資源発掘への設備投資に1.6兆米ドル費やしているが、2025年には「座礁資産化」するおそれがある。また、再生可能エネルギーの一つとして注目される水力発電は、アジアでのダム決壊事故により、環境・社会インパクト面での批判が増加。異常気象での損害額も2017年に1,320億米ドルを記録した。

 この分野で対応が進んでいる企業は、ハンガリーのMOLグループ、デンマークのオーステッド、韓国・大宇建設、オーストラリアのサンコープ・グループ。

デジタル世界の高リスク

 IT企業では、経営陣のダイバーシティが乏しい中、差別事件も多発。ジェンダー不平等で悪評が立っている。また、プライバシーやセキュリティについても関心が高まっており、特にハードウェア分野で対応が進んでいる企業は競争優位性を発揮する。 

 この分野で対応が進んでいる企業は、米eBay、米アップル。

未来の化学

 グリーンコーティングが盛り上がりを受け、スペシャリティケミカルズのサステナビリティ対応が進み、市場は2023年までに1,190億米ドルになる見通し。製薬市場も2017年に1.1兆米ドルに成長し、人的資源マネジメントが将来成長にとって極めて重要となる。

 この分野で対応が進んでいる企業は、蘭アクゾノーベル、スイスのロシュ。

【参照ページ】Sustainalytics’ Research Report Assesses Material ESG Risks Facing Investors

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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