信用格付世界大手米S&Pグローバル・レーティングは1月31日、信用格付レポートの中に「ESGセクション」を設けると発表した。すでに、石油・ガスと電力の2セクターで開始しているが、今後、大企業では全セクター、中小企業ではESGリスクへのエクスポージャーが高いセクターについて、同セクションを設置。2019年を通し、同社の信用格付全体の約40%となる約2,000件の信用格付レポートの中に、同セクションが登場する予定。
同社は過去2年間、ESGファクターが信用格付に与える影響の考慮について、対外的にも発表してきた。また同社は、国連責任投資原則(PRI)の「信用格付ESG声明(Statement on ESG in Credit Ratings)」にも署名しており、信用格付諮問委員会(ACCR)のメンバーにもなっている。
【参考】【国際】S&P、環境・気候変動リスクが過去2年間の信用格付に影響を与えた内容を公表(2017年11月20日)
【参考】【国際】S&P、気候変動が与えた企業利益への影響に関する分析レポート発表。「影響は有意」(2018年6月29日)
S&Pグローバル・レーティングス、信用力に影響を与えるいかなるファクターも考慮対象にするとしており、その中にESGファクターも位置づけられている。例えば、事業・規制リスクの増減、利益創出力や利益創出安定性の増減、キャッシュフローやその安定性の増減等に影響を及ぼすという。
【参照ページ】S&P Global Ratings Launches ESG Sections In Corporate Credit Rating Reports
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