飲料世界大手米ペプシコは1月18日、国際的なフードバンクNGOのGlobal FoodBanking Network(GFN)とのパートナーシップを強化し、2018年に食糧が必要な世界中のコミュニティ合計8,500万人に食糧を届けると発表した。GFNは現在、世界30ヶ国以上で活動している。
国連の調査によると、世界では9人に1人が慢性的な飢餓に苦しんでおり、飢餓人口は2018年まで3年連続で増加している。飢餓は、児童の健全な発育を阻害すると共に、母親の出産能力も低下させてしまう。これにより経済的活力や社会の安全性も損なうことにもつながる。
今回の活動では、南アフリカでは、農場から食品廃棄物を飢餓に苦しむ同国20万人に届けるFoodForward South Africa(FFSA)の活動を支援。2018年には食品を届けられる対象者を200万以上に増やす。
また、ペプシコは、GFNの物流システム強化のために50万米ドル(約5,500万円)を投資。物流に関するスタッフ研修と、トラックや冷蔵設備等、食糧の物流に必要な設備の購入を支援する。フードバンク団体は、金融機関からの融資を受けられないことも多く、ペプシコの金融支援は大きな支援となる。これにより2018年だけで17.5万人に食糧を届けられるという。
ペプシコは、栄養素のある食品へのアクセスを事業の使命と位置づけており、最近では食品の栄養素を高めると共に、栄養の行き届かない数十億人のコミュニティへの食糧アクセスにコミットすることを決めた。米国では、ペプシコ財団を通じて、低所得層向け食糧支援に従事するNGOの支援に取り組んできており、今回その知見を世界中に展開する考え。ペプシコ財団としても、国連世界食糧計画(WFP)に1,200万米ドルを拠出し、世界中の飢餓対策をさらに進める。
【参照ページ】PepsiCo And The Global FoodBanking Network Partnership Delivers More Than 85 Million Servings Of Fresh Food To Communities In Need In 2018
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