アジアインフラ投資銀行(AIIB)理事会は1月9日、インフラ投資向け債券投資運用を投資アセットクラスとして新設し、5億米ドル(約540億円)の運用を開始することを承認した。同アセットクラスでは、AIIBが策定した「環境・社会フレームワーク」を適用する。債券分野でのESG投資を促進する。
新設された運用ポートフォリオ名は「AIIB Asia ESG Enhanced Credit Managed Portfolio」。投資先は、公債とインフラ分野の社債。グリーンボンドにも積極的に投資する。同ポートフォリオでは、AIIBの「環境・社会フレームワーク」を適用し、投資前のデューデリジェンスだけでなく、投資後のプロジェクト評価、マネジメントも行う。
環境・社会フレームワークは、2016年に策定。エクエーター原則に近い内容で、リスク分析や分類を行うことを定めている。非自発的移住や先住民の権利も盛り込んでいる。投資禁止リストとしては、強制労働及び児童労働、ポリ塩化ビフェニル(PCB)関連、ロッテルダム条約やストックホルム条約で規定されている殺虫剤等の有害化学物質、モントリオール条約で規定されているオゾン層破壊物質、ワシントン条約で規定する希少生物、武器、アルコール、たばこ、ギャンブル、サステナビリティ観点で懸念される漁法の漁業等がある。
【参照ページ】AIIB to Develop Infrastructure as an Asset Class and Catalyze ESG Investing Principles in Emerging Asia
【フレームワーク】Environmental and Social Framework
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