法務省と厚生労働省は12月27日、外国人技能実習制度に関し、兵庫県加西市の協同組合クリエイティブ・ネットの「監理団体」許可を取り消すと発表した。監理団体は、技能実習生受入れ機関の監査を担当する機関で、政府から許可を得て事業を運営している。監理団体の許可取り消しは今回が初。
厚生労働省は、監理団体許可取り消しの理由として、「協同組合クリエイティブ・ネットは、外国人技能実習機構による実地検査において、虚偽の入国後講習実施記録の提出等を行った」と説明。講習を受けさせないまま技能実習生のタイ人11人を働かせていた。
今回、協同組合クリエイティブ・ネットのが監理を担当していたタミワ玩具、フジモト、明加繊維の技能実習計画も認定を取り消した。3社とも兵庫県加西市に本社を置く。フジモトと明加繊維は、取締役が技能実習生に対して虚偽の答弁を行うよう指示してもいた。技能実習計画の認定取り消しは、2017年11月の適正化法施行による制度強化後、2例目。
外国人技能実習制度の受入れ機関には、劣悪労働や給与未払い、事前説明とは異なる業務への従事等の事例が数多く発生しており、人権侵害とみなされるケースも多い。受入れ機関自身やサプライチェーンに抱える企業には人権対策が求められている。
【参照ページ】監理団体の許可取消及び技能実習計画の認定取消を通知しました
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