国連総会は12月17日、大量難民への対応に関する国際フレームワーク「難民に関するグローバル・コンパクト(Global Compacts on Refugees)」を採択した。中東・北アフリカ地域や中米から欧米への大量難民が発生している「難民危機」を踏まえ、国際的な対応枠組みで合意した。
難民保護に関しては、1951年の難民条約やその他の国際人権法を基に、国連総会が2016年9月に「ニューヨーク宣言」を採択。難民と移民の各々について「グローバル・コンパクト」を策定することが決まった。国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所は、同宣言に基づき、「包括的難民支援枠組み(CRRF)」を制定。先駆的な難民支援を進めている十数カ国をパイロット国に指定し、CRRFのアプローチを実践してきた。そこでの教訓や成果等を踏まえ、UNHCRは2018年1月に「難民に関するグローバル・コンパクト」の原案を国連総会に提出。今回の採択に至った。ニューヨーク宣言から同コンパクト採択までの2年間の間に、幅広いステークホルダーから意見が寄せられた。また、「移住グローバル・コンパクト(Global Compacts for Migration)」も12月19日に採択された。
現在、世界中で、強制移住を迫られた人々は6,850万人。そのうち国境を越え難民となった人は2,540万人いる。これらの人々の保護と自立支援のため、難民に関するグローバル・コンパクトでは4つの大きな内容を定めた。
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