国際エネルギー機関(IEA)は12月18日、石炭需要は今後5年間で横ばいとの見方を示した。欧州や北米では石炭需要が減少する一方、インドや東南アジアでは石炭需要が大きく伸びると予測した。エネルギー全体に占める割合は2017年の27%から2023年には25%に減少する見込み。
インドでは、再生可能エネルギーや高効率石炭火力発電により石炭需要の増加率はやや鈍化してきているものの、今後5年間は毎年3.9%増える見込み。背景にはエネルギー源として低価格であり調達しやすいという要素が大きい。インド以外にも、インドネシア、ベトナム、フィリピン、マレーシア、パキスタンで同様の傾向が見られる。
一方、中国での石炭需要は、今後5年間で約3%減少すると見立てた。中国の石炭消費は、世界の1次エネルギー消費全体の14%を占めるほど巨大だが、政府の大気汚染政策により減少に転じる。
このような状況を背景にIEAは、気候変動緩和のためには炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)技術が重要になると見ている。
【参照ページ】Global coal demand set to remain stable through 2023, despite headwinds
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