食品世界大手ネスレの北米飲料事業ネスレ・ウォーターズ・ノースアメリカ(NWNA)は12月10日、2021年までに米国国内販売商品でのプラスチック容器の原材料25%を再生プラスチックにすると発表した。2025年までには50%にまで高める。同社のペットボトルはすでに100%リサイクル可能素材で製造されているが、今後3年以内に、再生プラスチック原材料の使用量を4倍にまで増やすことで、カナダの再生プラスチック製造大手Plastrecとの提携関係を強化する。
同社は11月、再生ペットボトル原料「rPET」を製造する米CarbonLITEとの提携を進め、第3工場を設立すると発表したばかり。同時にPlastrecからの調達も進め、食品の安全性に耐えうる再生プラスチックの使用拡大を確実なものにする考え。他にも2017年5月、市場メカニズムを通じて廃棄物削減を実現するインパクト投資ファンド「Closed Loopファンド」にも600万米ドル(約6.8億円)出資している。
【参考】【アメリカ】ネスレ・ウォーターズ、CarbonLITEと再生ペットボトル原料調達で合意。新工場も米国に建設(2018年11月17日)
【参考】【アメリカ】Closed Loopファンド、食品ロス削減アイデアの公募を実施(2016年8月3日)
同社は、プラスチック廃棄物の回収も強化する。リサイクル教育や認知向上を進める活動「Keep America Beautiful」を支援し、消費者にごみ箱に入れる前に中身を空にしキャップを外すよう呼びかける「How2Recycle」情報を商品ラベルに表示した北米初の飲料メーカーにもなった。
【参照ページ】Nestlé Waters North America Will Achieve 25 Percent Recycled Plastic in its Packaging by 2021
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