インデックス開発世界大手米MSCIは12月10日、炭素への依存度の高い業種への投資リスクを伝えるメッセージを発信した。電力や化石燃料採掘等の直接的に炭素集約的な業種だけでなく、間接的に炭素への依存度の高い業種に対しても投資リスク認識を呼びかけている。
MSCIは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発表した「1.5℃特別報告書」を想起し、機関投資家に対し、気候変動緩和による事業リスクを背負っている業種をまとめた。今回、炭素への依存度の高い業種として特定したのは、「石油ガス設備・サービス」「重電設備」「石油ガス掘削」「石油ガス貯蔵・輸送」「自動車部品」「電気設備」「コングロマリット」「他業種展開持株会社」。
特に「石油ガス設備・サービス」「重電設備」「自動車部品」の3業種については、MSCIのESG評価が最も高い企業と最も低い企業を紹介。「石油ガス設備・サービス」では、英John Wood Groupが最高で、マレーシアDialog Group Berhadが最低。「重電設備」では、スペインのシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジーが最高で、インドのバーラト重電機が最低。「自動車部品」は、仏ヴァレオが最高で、日本の日本特殊陶業が最低だった。日本特殊陶業は、エンジンでの燃料点火装置「スパークプラグ」大手。
【参照ページ】INVESTMENT RISKS IN CARBON-DEPENDENT INDUSTRIES
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