国際環境NGOのUrgewald、バンクトラック他28団体は12月5日、気候変動枠組条約カトヴィツェ会議(COP24)に合わせ、気候変動に悪影響を与える石炭への投融資を行っている銀行及び機関投資家ランキングを発表した。同ランキングは、Urgewaldが2018年10月に発表したデータベース「Top 120 Coal Plant Developers」を基に集計。同データベースは、欧州の保険会社が石炭ダイベストメントの基準設定に活用するなど、存在感を増してきている。
同ランキングは、「銀行融資」「債券引受」「投資」の3部門で構成。対象期間は2016年から2018年。銀行融資では、みずほフィナンシャルグループが1位、三菱UFJフィナンシャル・グループが2位。3位は中国建設銀行だが、4位には三井住友フィナンシャルグループが入り、メガバンク3行が石炭融資額で上位4位をほぼ独占してしまった。山口フィナンシャルグループも24位に入った。
債券引受では、中国の銀行が上位15位までを完全に独占。5位までは順に、中国工商銀行(ICBC)、中国中信(CITIC)、中国銀行、平安保険グループ、中国建設銀行。みずほフィナンシャルグループは17位、野村ホールディングスは26位、三菱UFJフィナンシャル・グループは30位に入った。
投資では、首位が米国ブラックロック、2位が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と、運用資産総額(AUM)の大きい機関投資家が上位に入った。3位はマレーシア政府系ファンドのカザナ・ナショナル、4位バンガード、5位韓国公的年金基金の国家年金サービス。三菱UFJフィナンシャル・グループは9位、みずほフィナンシャルグループは11位、野村ホールディングスは17位、三井住友トラスト・ホールディングスは23位、明治安田生命保険25位、日本生命保険27位に入った。
【参照ページ】COP24: New research reveals the banks and investors financing the expansion of the global coal plant fleet
【レポート】COP24: New Research Reveals the Banks and Investors Financing the Expansion of the Global Coal Plant Fleet
【データベース】Coal Exit
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