エネルギー世界大手蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは12月3日、二酸化炭素排出量の長期削減目標に基づく短期削減目標設定で、気候変動分野の機関投資家イニシアチブ「Climate Action 100+」と協働すること計画を明らかにした。両者が共同声明を発表した。シェルは2017年12月、2050年までに二酸化炭素排出量を半減する長期目標を発表。一方、道筋を示す短期目標が定まらないことを批判されていた。
【参考】【国際】機関投資家の気候変動団体Climate Action 100+、エンゲージメント対象企業を61社追加(2018年7月6日)
【参考】【オランダ】シェル、2050年までに二酸化炭素排出量を半減。3年間で再エネ投資2千億円(2017年12月25日)
今回シェルは、3年から5年の短期目標を設定すると表明。2020年から2050年まで毎年短期目標を設定し続ける。さらに、短期目標の達成と経営陣報酬も連動させる考えで、2020年の株主総会で新報酬プランの承認を得に行く。二酸化炭素排出量削減の進捗状況も毎年報告する。発表する報告では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)ガイドラインも考慮する。さらに、二酸化炭素排出量測定の第三者保証も取る。
今回の共同声明は、シェルの業界団体等でのロビー活動にも言及。同社の目標と整合性のない業界団体から脱退する考えも示唆した。
【参照ページ】Leading investors back Shell's climate targets
【共同声明】Joint statement between institutional investors on behalf of Climate Action 100+ and Royal Dutch Shell plc (Shell)
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