ブラジルのアロイジオ・ヌネス外相は11月下旬、実質的にほぼ内定していた2019年の気候変動枠組条約締約国会議(COP25)ホスト国の役割を辞退すると表明した。ブラジルでは10月の大統領選挙で、極右政党の社会自由党のジャイル・ボルソナロ下院議員が当選し、2019年1月からの政権交代が決まっている。ボルソナロ氏は、気候変動に懐疑的な立場で米トランプ大統領と近い。
ボルソナロ次期大統領は、当選後の会話の中で、パリ協定からは離脱しない考えを表明している。しかし、フィリョ環境相は、COP25ホスト国辞退の理由について、次期政権の政策による影響も指摘。次期政権では、ブラジルの気候変動政策が後退することに対する懸念が高まってきている。
ブラジルではジョゼ・サルネイ環境相が11月初旬にも、COP25ホスト国として、国際的な気候変動政策をリードする考えを表明したばかりだった。
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