国際医薬品アクセス向上NGOの医薬品アクセス財団(Access to Medicine Foundation)は11月20日、発展途上国での医薬品へのアクセス改善に関する実践や貢献度を評価したランキング「医薬品アクセスインデックス(ATMインデックス)」の2018年結果を発表した。発表は2年毎で今年で6回目。首位はグラクソ・スミスクライン(GSK)。
同インデックスは、研究機関をもつグローバルな最大手医薬品メーカー20社が対象。対象企業は、ロシュ、ファイザー、ノバルティス、独メルク、米メルク・アンド・カンパニー(MSD)、サノフィ、グラクソ・スミスクライン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、ギリアド・サイエンシズ、イーライリリー、アストラゼネカ、ブリストル・マイヤーズスクイブ、ベーリンガーインゲルハイム、バイエル、ノボノルディスク、武田薬品工業、エーザイ、第一三共、アステラス製薬。
同インデックスでは、発展途上国106ヶ国での緊急度の高い疾病77分野への取組を、コンプライアンス、R&D、価格、特許、キャパシティ、寄付等69項目で評価している。
ATMインデックス 2018
- グラクソ・スミスクライン(4.01)
- ノバルティス(3.21)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(3.05)
- メルク(2.90)
- 武田薬品工業(2.75)
- ノボノルディスク(2.68)
- サノフィ(2.49)
- エーザイ(2.48)
- アストラゼネカ(2.48)
- ロシュ・ホールディング(2.38)
- ファイザー(2.34)
- メルク・アンド・カンパニー(MSD)(2.32)
- ギリアド・サイエンシズ(2.29)
- ベーリンガーインゲルハイム(2.11)
- ブリストル・マイヤーズスクイブ(2.03)
- バイエル(1.88)
- アッヴィ(1.88)
- 第一三共(1.77)
- アステラス製薬(1.46)
- イーライリリー(1.27)
今年最も順位を上げたのは武田薬品工業。昨年の15位から5位に順位を上げた。エーザイも11位から8位に上がった。一方で、第一三共とアステラス製薬は下位に甘んじているが、アステラス製薬は11月20日、既存の3団体を統合しアステラス・グローバルヘルス財団「AGHF」を設立した。
同インデックスは、全体傾向として、発展途上国の緊急度の高い疾病分野の中では、マラリア、HIV/AIDS、結核、シャーガス病、リーシュマニア症の5つに集中していると指摘。一方、世界保健機関は優先度の高い疾病として45指定している。
【参照ページ】Now online: 6th Access to Medicine Index
【ランキング】2018 Ranking
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら