家具世界大手スウェーデンのイケアは11月15日、稲わらを家具原材料に活用する新たなイニシアチブ「Better Air Now」を発表した。稲わらは、焼却時に大量の大気汚染物質を排出し、スモッグの原因にもなる。イケアは、稲わらを回収し、原材料として活用することで、大気汚染防止でのインパクトを狙う。まずはインドで取組を始める。
世界保健機関(WHO)によると、世界の約90%の人が大気汚染被害を受けており、年間700万人が大気汚染により死亡している。インドは、世界で最も大気汚染が深刻な国の一つで、世界の大気汚染が最も深刻な10都市のうち9都市がインド北部に集中している。大気汚染は様々な原因があるが、稲わらの焼却もその一つとなっている。そのため、イケアは、インドの中央政府、地方政府、企業、イノベーター、NGO、国連大学、農家等と協働し、稲わら焼却ゼロを掲げて協働を開始する。
今回のイニシアチブでは、第1弾ではニューデリーを含むインド北部を主な対象地域とし、その後インドの他の地域にも拡大していく。稲わらを原材料に用いたイケア製品は2018年末に登場する予定。2019年から2020年の間でインドの店舗で販売開始し、その後、他国にも広げる計画。
【参照ページ】IKEA contributes to reducing air pollution by turning rice straw into products
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