英リスクテクノロジー調査Chartis Researchは11月9日、リスク分析サービス分野の2018年企業ランキング「RiskTech100 2019」を発表した。同ランキングは今年で13年目。対象とするリスク分野は幅広く、信用リスク、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)、市場リスク、アセット・ライアビリティ・マネジメント(ALM)と流動リスク、エネルギー・コモディティ・トレーディングリスク、金融犯罪リスク、サイバーリスク、金融規制リスク等を全て含む。
リスクマネジメント分野では、非常に多様なテクノロジーや概念が生まれており、人工知能(AI)の活用等に取り組む企業も増えてきている。一方で、導入する企業は、ベストなソリューションを的確に選ばなくてはいけなくなってきている。特にAIの影響は凄まじく、安価でかつ強力なコンピューター技術の登場とAI投資への意欲がこの動きを後押ししている。一方、Chartis Researchは、AIが実施できることと実施できないことを正しく理解しないまま、企業が徒にAI分野に投資し、間違った認識を持つリスクを「Statistical Techniques and Open Risk Management(STORM)」と名付け、STORMに陥られない対応方法も提示した。
RiskTech100 2019
- FIS(米国)
- オラクル(米国)
- MSCI(米国)
- ムーディーズ・アナリティクス(米国)
- SAS(米国)
- Murex(フランス)
- FICO(米国)
- Finastra(英国)
- IBM(米国)
- NICE Actimize(米国)
- IHS Markit(英国)
- Numerix(米国)
- ナスダック(米国)
- Wolters Kluwer(オランダ)
- ブルームバーグ(米国)
金融や事業リスクの分野では、米国勢が非常に強い。それ以外には欧州やインド、オーストラリア、カナダの企業が100位以内に入っている。一方、日本企業は100位以内になかった。また、約40項目の個別観点での1位と2位の企業も発表されている。
また今回は、100位内には入らなかったが、要注目の企業を「Rising Stars」として選定。10社を挙げた。
- b-next
- BioCatch
- BlackSwan Technologies
- Darktrace
- ExtraHop
- Featurespace
- Guidewire
- Julia Computing
- Kinetica
- Thesys Technologies
【参照ページ】RiskTech100 2019
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