米モンタナ州の連邦地方裁判所は11月8日、カナダのエネルギー大手トランスカナダによる長距離石油パイプライン「キーストーンXLパイプライン建設プロジェクト」の建設停止を命ずる最終判決を出した。連邦政府が環境アセスメントを正式に完了していないことが理由。環境NGO等が歓迎の声を上げる一方、トランプ大統領は11月9日、判決を批判した。
【参考】【アメリカ】連邦地裁、キーストーンXLパイプライン建設プロジェクトの環境アセスメント全面再実施を命令(2018年8月19日)
同プロジェクトでは、トランプ政権が1月に「ゴーサイン」を出し、ネブラスカ州政府の公共サービス委員会も2017年11月に建設承認を出していた。
判事は、「キーストーンXLパイプライン建設プロジェクト」の環境アセスメントでは、気候変動に与える影響についてのアセスメントが不十分と判断。トランプ政権が1月に「ゴーサイン」を出したことについては、気候変動インパクトの包括的分析が省略されており、無効とした。2015年にオバマ政権時代に「キーストーンXLパイプライン建設プロジェクト」が環境への悪影響で中止を命じられたことに鑑み、「一部の省庁が、事実に基づいた決定を簡単に真逆に覆すことはできない」と言及した。
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