世界銀行グループは11月7日、債券分野でのESG投資のあり方を検討したレポート「債券投資への環境・社会・ガバナンス(ESG)要素の統合」を発表した。このレポートは、世界銀行グループと年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)とのパートナーシップの成果。
【参考】【国際】世界銀行とGPIF、ESG債券投資に関する共同分析レポート発表(2018年4月23日)
今回のレポートでは、債券分野でのESG投資は、グリーンボンドに限定された特別な債券投資手法という段階から、一般的な債券投資プロセスに組み込まれるものへと進化してきていると指摘。さらに、投資意思決定プロセスを重視するスタイルから、投資による「インパクト」を重視する見方へと転じてきているとした。具体的には、投資によるインパクトを、国連持続可能な開発目標(SDGs)と関連付けながら測定する動きを紹介した。
その一方、社債や国際機関債では、ESGインテグレーションの動きが顕著なものの、国債、資産担保証券、プライベート・デットでは課題が多いとした。そのため、国に対しESGや開発課題に関するデータ開示を強化すべきと提言。企業にも、データ開示改善を求めた。また国際開発金融機関に対しては、インパクト評価の面で主導的役割を期待した。
【レポート】債券投資への環境・社会・ガバナンス(ESG)要素の統合
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