セイシェル政府は10月29日、世界初のブルーボンド国債を発行した。グリーンボンドが幅広く環境プロジェクトを資金使途とするのに対し、ブルーボンドは海洋保全プロジェクトを資金使途とする。発行額は1,500万米ドル(約17億円)。年限10年。世界銀行グループと地球環境ファシリティ(GEF)が発行を支援した。
資金使途は、海洋保護区(MPA)の拡大、漁業マネジメント強化、海洋関連経済の拡大。調達資金の80%は、セイシェル開発銀行(DBS)経由で、漁業マネジメントへ融資される。残り20%は、セイシェル保全・気候変動適応トラスト(SeyCCAT)が設立する「Blue Grants Fund」経由で、政府や企業のプロジェクトに資金拠出する。また、世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)が500万米ドルの融資保証を提供し、地球環境ファシリティ(GEF)が国債金利分の無利子融資を提供する。
使途となるプロジェクトには、世界銀行グループが実施する「南東インド洋漁業ガバナンス・共通成長プログラム」もある。同プロジェクトは、同地域の国々の漁業マネジメントを強化するもの。
発行されたブルーボンド国債は、米Calvert Impact Capital、米Nuveen、米プルデンシャル・フィナンシャルが購入した。
【参照ページ】Seychelles launches World’s First Sovereign Blue Bond
【参照ページ】GOVERNMENT OF SEYCHELLES Debt Management Strategy
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