中国国務院は10月29日、サイ及びトラ関連製品の中国国内での商取引規制を強化すると発表した。サイとトラの全身または一部を用いた商品は医療目的のものを除いて全面的に禁止する。医学研究や医療目的でサイの角及びトラの骨を使用する場合も、全て当局からの許可取得を義務化する。また、皮やその他臓器の標本についても、公共展示目的以外のものは全面的に禁止する。
例外として認められるサイの角及びトラの骨の医療利用でも、認定された病院で認定された医師のみに許可される。文化的儀式や文化交流目的で輸出入または輸送する場合は、文化観光部及び国家文物局の許可が必要となる。今回の規制により、個人保有のサイ及びトラ関連製品の商取引は一切禁止となる。
一方、今回の規制に対し、世界自然保護基金(WWF)は、医療目的での使用を許可する道を設けたことを批判。それにより絶滅の恐れのあるサイとトラにとって害となると主張した。しかし、中国は野生動物保護で世界をリードしてきたため、政府はしっかりと野生生物保護に手を打ってくれるだろうと楽観的な観測も見せた。
【参照ページ】China to control trade in rhino and tiger products
【参照ページ】In a blow to wildlife, China lifts a ban on the use of tiger and rhino parts
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