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【日本】SIIF、神戸と八王子のソーシャルインパクトボンドで中間指標達成。投資家に配当払い実施

 一般財団法人社会的投資推進財団(SIIF)は10月24日、神戸市が2017年7月に導入した糖尿病性腎症等の重症化予防の「ソーシャルインパクトボンド(SIB)」事業で、中間成果指標であるプログラム修了率および生活習慣改善率において目標を上回る成果を達成し、神戸市から初回の成果連動型支払いが実行されたと発表した。同じく10月26日、2017年5月1日に八王子市で導入された成果連動型の大腸がん検診受診率向上事業でも、2018年度の成果指標として設定した大腸がん検診受診率の目標を達成し、八王子市から事業受託者のキャンサースキャンに対し、さらにキャンサースキャンから投資家に対し、初回の成果連動型支払いが実行された。

 神戸市の事業では、事業対象者109人のうち、疾病等により除外対象になった4人を除く105人全員が、6ヶ月にわたる保健指導プログラムを修了。プログラム修了率は目標値80%に対し実績100%だった。また、食事、運動、セルフモニタリング、服薬の4分野における生活習慣の改善を総合評価した生活習慣改善率は、目標値75%に対し実績95%だった。中間成果指標で目標を達成したことで、神戸市からDPPヘルスパートナーズへ委託料の初回の成果連動型支払いが予定通り行われ、SIBを購入した三井住友銀行および個人投資家に配当と償還が行われた。中間成果指標評価は未来工学研究所が担当した。2020年3月に予定されている最終成果評価では、腎機能低下抑制率を指標として評価し、その結果に応じて残りの委託料が支払われることになっている。

 八王子市の事業では、新しい大腸がん検診受診率向上策として、受診率が特に低い層を対象に、AIを活用したオーダーメイドの受診勧奨を実施。2017年度12,162人への大腸がん検診受診勧奨を行った結果、大腸がん検診受診率は2015年度実績の9%から26.8%にまで向上。目標値として19%を大きく上回った。その結果、大腸がん検診受診率に応じた支払額について、八王子市よりキャンサースキャンに対し満額の2,441,000円が支払われた。キャンサースキャンには、ソーシャルインパクトボンドとして、SIIF、デジサーチ、デジサーチ代表の黒越誠治氏が投資。また、みずほ銀行もSIIFを通じて投資している。

【参照ページ】神戸市「ソーシャル・インパクト・ボンド」、中間成果評価で目標を上回る成果を達成初回の成果連動型支払いを実行
【参照ページ】八王子市の「ソーシャル・インパクト・ボンド」事業 早期がん発見者数増加に向け、中間成果目標を達成

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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