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【国際】PRI、CFA協会、GIIN等投資家団体、サステナビリティ報告ガイドラインのあり方で共通見解提示

 ESG投資推進の機関投資家団体は10月18日、企業のサステナビリティ報告に関するディスカッション・ペーパーを発表。企業及びサステナビリティ報告ガイドライン策定団体に対し、投資家によりニーズが異なるため複数の測定手法やフレームワークが存在することは認めつつも、フレームワーク間の調整を進めるよう要請した。

 今回のディスカッション・ペーパーを発表したのは、Global Investor Organisations Committee(GIOC)。同団体の現在の加盟機関は、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)、国連責任投資原則(PRI)、CFA協会、Ceres、Global Impact Investing Network(GIIN)、Global Sustainable Investment Alliance(GSIA)、International Corporate Governance Network(ICGN)の7つ。

 今回GIOCは、Corporate Reporting Dialogue(CRD)に参加する8機関に対し、報告フレームワークの調整を要望。参加8機関は、GRI、国際標準化機構(ISO)、CDP、CDSB、国際統合報告評議会(IIRC)、SASB、国際会計基準審議会(IASB)、FASB。CRD議長は、2016年4月にフランクフルトで開催されたIIRCの会合で、機関投資家に対しESG投資に対する共通見解の提示を要請。それを受けGIOCが発足し、今回のディスカッション・ペーパー発表に至った。

 今回GIOCは、機関投資家は投資判断に当たり、「リターン」「リスク」「実世界インパクト」の「3R」情報が必要と表明。そのため長期的な価値創造という文脈で、経営戦略、ガバナンス、パフォーマンス、将来展望の情報開示を求めた。用語については、「CSR」や「非財務情報」よりも、「ESG」や「サステナビリティ」を好むとした。ガバナンスでは、サステナビリティを取締役の責任と位置づけ、社外取締役による監視が必要だとした。

 情報開示に関しては、アニュアルレポートの中でマテリアル(重要)なESG課題と関連KPIを掲載すべきとした。国連持続可能な開発目標(SDGs)の文脈では、インパクトを開示するよう求めた。気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)ガイドラインについても、投資家と企業の双方で、よりシステム思考が求められるとした。また、ESG情報の外部監査の重要性についても触れた。

【参照ページ】PRI, ICGN launch discussion paper on corporate ESG reporting
【ディスカッション・ペーパー】Investor Agenda For Corporate Esg Reporting

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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