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【ドイツ】インテルとSimacan、トラック隊列走行を2020年までに実現。CO2削減、渋滞緩和に期待

 半導体世界大手米インテルと蘭交通情報ベンチャーSimacanは10月15日、複数台のトラックを近接車間距離で車群走行させる「隊列走行」実現に向け協働すると発表した。隊列走行は、エネルギー消費量削減、二酸化炭素排出量削減、トラックの事故防止、交通渋滞緩和等の効果があり、期待されている次世代技術。各国政府や企業も実用化に向け取り組んでいる。

 インテルとSimacanが導入を目指すのは、ドイツのルール工業地帯と北海沿岸の港を結ぶ主要幹線道路「チューリップ回廊」。チューリップ回廊は近年、交通量増加に伴い、渋滞が深刻な課題となっている。両社は、すでに初期実証実験を行い、交通渋滞を10%から17%緩和させることに成功した。またトラック寿命の17.5万km走行で隊列走行を実現した場合、トラック1台当たり6klのディーゼル燃料を節約できることもわかった。両社は2019年から2023年まで本格的な導入テストを行い、2020年までに毎日100隊列の走行実現を目指す。

 隊列走行技術では、インテルの半導体「Xeon」が組み込まれたSimacaon製「Simacan Control Tower」ソフトウェアを用いる。これにより、トラックの走行状態、到着予定時刻、自動的な地理情報等の大量データを収集、解析し、走行経路や到着時刻をリアルタイムで提示できる。異なるトラックメーカーのものでも組み合わせて導入できる特徴がある。

 隊列走行は、日本でも10年以上前から検討が進めらている。現在、隊列走行技術に自動運転技術を組み合わせたモデルを用いた「自動隊列走行」の実現が期待されている。2017年は、内閣府、経済産業省、国土交通省、産業技術総合研究所(NEDO)、豊田通商、先進モビリティ、SBドライブが関わるプロジェクトが、石川県輪島市でトラックの無人自動走行実験が、新東名高速道路で隊列走行実験を実施した。
 
【参照ページ】Intel and Simacan Combine in Effort to Ease Congestion Caused by Freight Traffic
【参照ページ】今年度実証の成果と次年度実証について
【参照ページ】研究開発項目①「自動運転・隊列走行技術の研究開発」

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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