飲料世界大手米ペプシコは10月10日、再生ペットボトルを開発、生産するカナダのLoop Industriesと複数年の調達契約を締結した。Loop Industriesの米国合弁企業から再生ペットボトルを購入し、2020年前半の導入を目指す。
Loop Industriesは、廃ペットボトルや廃プラスチックを100%原料とするペットボトルを製造する技術を持つ企業で2010年創業。現在米ナスダックに上場している。Loop Industriesの技術では、ペットボトルの原料となるポリエチレンテレフタラートを、常温常圧下で、モノエチレングリコール(MEG)とテレフタル酸ジメチル(DMT)に分解することできる。分解された分子は、着色や付属物、付着物等を除去し純化され、そこから再びペットボトルを生成できる(ケミカルリサイクル)。これらのプロセスが常温常圧下で可能なため、リサイクルにかからコストや二酸化炭素排出量、エネルギー消費量も大幅に削減できる。また、同様のプロセスで、他のポリエステル廃棄物もペットボトルに再生できる。
ペプシコは今回、Loop Industriesの技術は商業的にも導入可能と判断した。
【参照ページ】PepsiCo and Loop Industries Sign Multi-Year Supply Agreement for Loop Branded 100% Sustainable Plastic
【機関サイト】Loop Industries
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