食品世界大手米モンデリーズ・インターナショナルは10月9日、2025年までに全世界、全製品の包装を100%リサイクル可能素材に切り替えることを含めた包括的な包装リサイクルプログラムを発表した。同社は長期的に包装廃棄物を純ゼロにするビジョンを掲げており、今回の施策も包装のサーキュラーエコノミー化に向けた取組の一環。
モンデリーズ・インターナショナルは、これまでも包装の環境負荷削減に取り組んできており、ほとんどの包装はすでにリサイクル可能なものに切り替えられている。包装に用いられる原料は、ガラス、紙、金属が約75%を占め、紙素材の75%は再生素材が用いられている。また英国では、チョコレート菓子「キャドバリー・ヒーロー」の包装を見直し、プラスチック使用量を17%削減し、輸送時重量も30%削減した。アジア、中東、アフリカでは、梱包段ボールを見直し1,000t以上削減。米国では、クッキー菓子「オレオ」の包装を23%薄くし、年間1,500tのボール箱重量削減を実現した。
今回のプログラムでは、2025年までに全包装素材を100%リサイクル可能なものにする。加えて、2020年までに65,000tの紙素材の調達を100%サステナビリティ調達に切り替える。また、2020年までに包装素材消費量を世界全体で65,000t削減する。
消費者向けの情報提供にも力を入れる。2025年までに消費者向けに、世界各地域での包装リサイクルや包装再利用情報を整理した情報を提供する。また廃棄物を削減するため、各地の業界団体や官民連携プロジェクトにも積極的に参加していく。
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