投資運用世界大手米ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)は9月27日、投資先企業に女性取締役の就任を促すイニシアチブ「恐れを知らぬ少女(Fearless Girl)」キャンペーンの最新成果を発表。2017年3月のキャンペーン開始以来、同社が選定した企業1,228社のうち301社で女性取締役が新たに就任し、28社が女性取締役の起用を約束した。
【参考】【アメリカ】ステート・ストリート、エンゲージメントにより世界152社で女性取締役が誕生と発表(2018年3月12日)
同社は、米国、英国、カナダ、欧州、オーストラリア、日本で、投資先企業に対する女性取締役就任エンゲージメントを実施。その結果、米国215社、日本40社、オーストラリア21社、カナダ13社、英国7社、欧州5社で女性取締役選任が実現した。今後の起用を宣言している企業も、米国14社、日本11社、カナダ2社、オーストラリア1社ある。
米国では2017年に続き、2018年に入ってもキャンペーンが持続しており、合計816社の投資対象企業に対してエンゲージメントが実施された。その結果、ラッセル3000指数構成企業のうち女性取締役が1人もいない企業の割合は2016年の24%から2018年6月30日には16%にまで低下した。
英国除く欧州では、キャンペーンの対象をSTOXX600指数構成企業に拡大したところ、女性取締役が1人もいない企業はわずか10社で、そのうち5社で女性取締役が新たに誕生した。
同社は、米国、英国、オーストラリアでは2020年以降、日本とカナダ、欧州本土では2021年以降、女性取締役が1人もおらず、また同社の取締役会ジェンダー・ダイバーシティ・プログラムについての呼びかけにもかかわらず3年連続で成果が見られない企業に対し、指名委員会を構成する全ての取締役候補者について反対票を投じる。
【参照ページ】ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、「恐れを知らぬ少女」キャンペーン成果を発表300社以上で女性役員が新たに就任
【参照ページ】State Street Global Advisors Reports Fearless Girl’s Impact: More than 300 Companies Have Added Female Directors
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