フェアトレード推進国際組織フェアトレード(FLO)インターナショナルと世界フェアトレード機関(WFTO)は9月25日、世界250以上の機関がフェアトレードの共通定義となる規程「国際フェアトレード憲章(International Fair Trade Charter)」を制定したと発表した。フェアトレードについては、倫理的な調達や、生産農家に対して正当対価を支払う調達等と言われてきたが、共通の定義がこれまでなかった。
同憲章は、フェアトレードの背景やアプローチの現状等をまとめた報告書の形に近いが、フェアトレードの定義を示したことが大きな特徴。文書は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語、ポーランド語7ヶ国で発表しているが、日本語はない。
今回示された定義を日本語に訳してみると、「フェアトレードは、ダイアログ、透明性、尊重に基づき、国際貿易により大きな平等を追求するための交易パートナーシップ。よりよい交易状況を提供することで、持続可能な開発な開発に貢献し、社会の辺縁にいる特に南側諸国の生産者や農家の権利を保護するもの。」「フェアトレード組織とは、消費者に支持され、生産者支援に積極的に働きかけ、認知を向上し、従来型の国際貿易のルールと慣行を変化させるためのキャンペーンを積極展開する組織」とした。
国際フェアトレード憲章には、フェアトレード(FLO)インターナショナル、世界フェアトレード機関(WFTO)の他、各地域のフェアトレード推進機関、オックスファム等が支持を寄せた。
【参照ページ】International Fair Trade Charter defines vision for a fairer world
【レポート】International Fair Trade Charter
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