韓国自動車大手の現代自動車は9月19日、スイス水素供給H2 Energy(H2E)との間で、今後5年間で燃料電池(FCV)大型トラック1,000台をスイス市場に供給する覚書(MOU)を締結した。同社による燃料電池技術を用いて大型トラックの分野に進出するのは同社が世界初だという。
現代自動車が開発するFCV大型トラックは、欧州の規制に準拠する形で開発を進める。車両総重量18t。燃料電池スタック190kW。水素充填容量は32.86kgで水素充填時間7分。全長9,745mm。航続距離は約400kmと見積もられている。2018年に発表したFCVスポーツタイプ多目的車(SUV)の「NEXO(ネクソ)」に搭載されている新型燃料電池を2つ並列につなげる。
一方H2Eは、再生可能水素供給のスイス大手。ドイツ、ノルウェー、オーストリアにも現地法人を有している。現代自動車が開発した新型FCV大型トラックは、水素燃料電池自動車の分野のスイス企業団体「スイス水素協会」の加盟企業を通じて展開される予定。同協会には、燃料電池ステーション事業者、小売事業者、運輸企業等が加盟している。
現代自動車は、積載量4tから5t級のFCV中型トラックの開発も進めており、清掃車とうの公用車向けを狙っている。2018年の平昌冬季オリンピックにはFCVバスも投入。2020年までに量産化体制に入る。現代自動車本社のお膝元の蔚山広域市や光州広域市では、FCVタクシーがすでに営業している。
【参照ページ】Hyundai and H2 Energy to launch world’s first fleet of Fuel Cell Truck
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