仏BPCEグループの投資銀行ナティクシスは9月20日、企業経営や投資運用において国連持続可能な開発目標(SDGs)への貢献状況を分析したレポート「Solving Sustainable Development Goals Rubik's Cube」を発表した。作成したのは同社のGreen & Sustainable Hub’s Center of Expertise(GSH)。同センターはSDGsが採択された2015年を機に同レポートを毎年発表しており今年で3回目。今年は機関投資家42社(運用資産額合計4.2兆米ドル)からオンラインアンケート調査の回答を得た。
今年の調査では、約半数が「SDGsに正式にコミットメントしている」と回答したが、その中身は「CSR方針を発表している」というものから、「SDGsに基づきポートフォリオのウエイトを見直した」とするものまでレベル感は多種多様。ナティクシスは、企業に重大な影響を与える事項や優先度の高い事項に取り組むより、明らかに企業の現在の事業内容を関連していると思われるものをマッピングしただけの「チェリーピッキング(自分に都合の良い事例だけを並び立てること)」が横行していると批判した。
その上で、同報告書は、企業や事業、将来に向けたビジョン等の現状分析と、具体的なアクション設定を分けた2段階でのアクション設計を推奨した。その上で、SDGsの「貢献」を「事業アクションの変化がもたらした影響」と狭く定義し、このレベルでの貢献を求めた。
【参照ページ】Solving Sustainable Development Goals Rubik’s Cube
【レポート】Solving Sustainable Development Goals Rubik's Cube
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