エネルギー世界大手米エクソンモービル、米シェブロン、米オクシデンタル・ペトロリウムの3社は9月24日、石油・ガス業界の気候変動対応イニシアチブ「石油・ガス気候変動イニシアチブ(OGCI)」に加盟した。OGCIは、米国以外のエネルギー大手10社のCEOが結集し、2014年9月に発足。米国のエネルギー大手にも参加を呼びかけていたが、発足が4年を経てようやく3社が加盟した。
【参考】【国際】石油・ガス大手10社、低炭素化技術開発のため10億ドル投資ファンド設立(2016年11月19日)
OGCIの初期メンバーは、BP(英国)、Eni(イタリア)、レプソル(スペイン)、サウジアラムコ(サウジアラビア)、ロイヤル・ダッチ・シェル(英国・オランダ)、スタトイル(ノルウェー)、トタル(フランス)、ペメックス(メキシコ)、リライアンス(インド)、中国石油天然気集団(中国)の10社。これに今回3社が加わり、合計13社となった。日本企業の加盟はゼロ。
OGCIの加盟13社は、世界の石油・ガス生産量の30%を占め、一次エネルギー消費量でも約20%を占める巨大な存在。OGCIの加盟企業は、パリ協定で合意した目標の達成や加盟企業合同の情報開示、OGCIが設定したファンド「OGCI Climate Investments fund」に1億米ドルずつ出資することが求められる。
OGCIの目下の注力事項は、メタンガス流出(リーク)の削減、二酸化炭素排出量の削減、炭素回収・利用・貯留(CCUS)の促進。OGCIが設定したファンドも、これら3領域の企業に投資している。
2018年9月には、全加盟企業が参加した「合同業界レポート」を発行する予定。これにより、各社が同じガイドラインを用いた情報開示が可能となる。
【参照ページ】Oil and Gas Climate Initiative welcomes Chevron, ExxonMobil and Occidental Petroleum into its international membership
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