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【ケニア】アリババクラウド、ケニア政府にAI、IoT、ドローン技術等提供。国立公園での野生生物保護

 IT世界大手中国アリババのクラウドサービス子会社アリババクラウドは9月19日、ケニヤでの野生生物保護を支援するため、ケニア観光・野生生物省と戦略的提携を締結したと発表した。第一弾のプロジェクトとして、ケニア最古かつ最大の野生生物保護区、ツァボ・イースト国立公園とツァボ・ウェスト国立公園で、絶滅の恐れが高い象やサイ、ライオンの保護を検討しており、クラウド技術、人工知能(AI)、IoT技術をアリババクラウドが提供する。

 アリババクラウドが担当するのは、動物追跡センサー、赤外線カメラ、天候解析装置、レンジャー用機器、ドローン等を用いたリアルタイムの情報収集。これにより、動物の動きだけでなく健康状態も把握できるという。さらにビッグデータをAI解析し、動物の行動パターンや移動ルートを予測することで、違法密猟や人との衝突等を防ぐことにも役立てる。

 また、現地通信会社の衛星通信ネットワークと政府管轄衛星の情報を統合し、データ送信をより精緻化する手法も模索する。動物に装着できる追跡装置では、軽量太陽光パネルを備えたハードウェア等も開発する。

 アリババクラウドとケニア政府は、今後、他の国立公園や生物保護区にも取組を拡大していく計画。さらに、ケニア全土でのデジタル生態系保護につなげる予定で、スタッフ研修も担当していく。アリババは、馬雲(ジャック・マー)CEOが2018年にアフリカ歴訪し、ケニアでの起業家支援ファンド等も支援し、ケニア政府との信頼関係を深めてきていた。

【参照ページ】Alibaba Cloud to Work with Kenyan Ministry to Protect Wildlife

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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