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【ノルウェー】公的年金運用NBIM、世界中の企業の取締役会に海洋サステナビリティへの取組を要請

 ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)は9月5日、世界中の企業の取締役会に対し、海や海洋資源の保全を要請する声明を発表した。特に事業モデルが海洋資源に依存する海運、漁業、養殖業、小売業、プラスチック関連企業、農業に対し、自社やバリューチェーン全体でのアクションを呼びかけた。

 GPFGは、運用資産約100兆円の世界有数のアセットオーナー。幅広く世界中の企業に投資しているため、海洋保護への関心が非常に高い。NBIMは、海洋資源に関わる企業は基本的に負のインパクトを与える立場にあるため、環境への配慮が欠かせないとした。また、海洋の持続可能な活用に向け規制当局や消費者の意識が高まる動きは、企業にとってリスクと機会の双方の側面をもたらすと強調した。その上で、海洋が劣化することは、企業が長期的にリターンを上げる力を損なうとし、海洋サステナビリティに向け企業がアクションを行うことは、運用資産の長期的保護につながるとの見方を示した。

 またGPFGは、気候変動、海洋酸性化、海洋温暖化により、海洋生態系に与える影響の包括的な理解は困難であり、国際的な規制も整備されていない中で、企業がとるべき率先的な取組として4つの観点を示し、さらに観点毎に詳細な要請内容をまとめた。

  • 経営戦略に海洋サステナビリティの観点を統合
  • リスクマネジメントに重大な海洋関連リスクの観点を統合
  • マテリアリティの情報開示と指標及び目標に関係した報告
  • 海洋関連のガバナンスで責任と透明性のある実践

【参照ページ】EXPECTATIONS ON OCEAN SUSTAINABILITY

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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