グリーンボンド・ガイドライン策定国際NGOの英CBI(気候債券イニシアチブ)は9月3日、メキシコでの施設農業に関するグリーンボンド基準案を公表。パブリックコメントの募集を開始した。締切は10月3日。
投資家の間では、世界的に食糧需要が増え施設農業への期待も増す中、持続可能な施設農業への関心が高まっている。施設農業とは、ビニールハウスや植物工場等での施設栽培を行う農業のこと。施設農業では、空間隔離、水やりや肥料散布等の自動化、土壌以外での栽培、コンピュータ・センサー制御、大気・照明コントロール、水耕栽培等の新しい技術が生まれてきている。今回の基準案では、導入、運営、メンテナンス、解体等を総合的にカバー。グリーンボンド基準としては、二酸化炭素排出量削減と気候変動適応の双方に着目した。
メキシコに焦点を当てた基準案が先行したのは、米国市場輸出向けの施設農業が急増し、年成長率25%と驚異的なスピードとなっているため。2000年には790ヘクタールしかなかった施設農業が、2015年には2万3,000ヘクタールにまで増えている。メキシコ政府も、二酸化炭素排出削減や水ストレス低減のために施設農業改善にも着目している。
農業は世界の二酸化炭素排出量の17%を占め、土地利用変化まで含めるとさらに7%から14%増える。気候変動緩和と気候変動適応にとって、農業セクターは重要性を増している。
【参照ページ】Consultation Opens on New Criteria – Mexico Protected Agriculture
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