年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は8月13日、2017年度の「ESG活動報告」を発行した。同報告書の発行は今年度が初。GPIFは、ESG投資は長期リターン獲得のためだが、取組の方向性と成果を国民に報告するためとして同報告書を発行した。
2017年の活動では、10月に投資方針を改訂し、株式を対象としていたスチュワードシップ責任に関する取組を全アセットクラスに拡大。さらにスチュワードシップ責任に関する取組の例としてESG投資に関する記述を追加した。2017年7月にはESG投資株式インデックスを3つ選定し、現在も運用している。今回の報告書では、ESGに関する世界の潮流として「気候変動」と「ダイバーシティ」を挙げた。
ESGの効果測定として、今回報告書では、FTSEのESG評価の保有時価総額加重平均の推移、Trucostのデータを用いたポートフォリオのカーボンフットプリント(CFP)、女性取締役及び女性役員比率に推移、取締役会に占める社外取締役比率等を紹介した。
FTSEのグローバル株式指数に採用される代表的な9ヶ国・地域における企業の国別ESG評価では、日本が6位と見劣りしていると指摘した。
【参照ページ】平成29年度 ESG活動報告を刊行しました
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