米カリフォルニア州で2018年夏に発生した山火事で、焼失面積が同州史上最大規模にまで拡大してしまっている。カリフォルニア州では近年、毎年のように大規模な山火事が発生しているが、今年は同時多発的に起こり、現在消防士1万4,000人が鎮火に当たっているが、完全鎮火までにはまだ1ヶ月以上かかると見られている。米陸軍兵士と1,000人以上の軽犯罪服役囚も消火活動に加わっている。
現在、焼失面積が最大となっているのは同州北部メンドシーノ郡で発生した2つの火災で「メンドシーノ・コンプレックス」と名付けられている。7月27日に発生。焼失面積はすでに1,341km2(東京都面積の半分以上)に達し、同州史上最大面積となった。さらに7月23日に発生した北部の「カー・ファイアー(Carr Fire)」でも774km2が、同州中部の「ファーガソン・ファイアー(Fergeson Fire)」でも388km2焼失した。南部のオレンジ郡とリバーサイド郡で発生した「ホーリー・ファイアー」は92km2規模だが、ロサンゼルス近郊で近くに住宅街があり、緊張感が続いている。
カー・ファイアーでは、すでに住宅1,000棟以上が火に飲み込まれ、約4万人が避難生活を送っている。ホーリー・ファイアでも2万以上の人に避難命令が発令された。ファーガソン・ファイアーでは、近くのヨセミテ国立公園が一部閉鎖された。
火災の原因については、メンドシーノ・コンプレックスについては不明。カー・ファイアーは、自動車タイヤのパンクによりホイールの摩擦火花が木に引火した。ホーリー・ファイアーは、放火によるもので犯人は逮捕された。カリフォルニア州では7月から熱波が続いており、乾燥と強風で山火事が広がりやすい状況にある。
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