欧州委員会の金融安定・金融サービス・資本市場同盟総局(DG FISMA)は8月7日、サステナブルファイナンスの新たな法規制を導入するため、欧州保険・企業年金監督局(EIOPA)と欧州証券市場監督局(ESMA)に対し、正式に協力を要請した。欧州委員会は5月24日、サステナブルファイナンスの新たな法規制パッケージ案を発表。今回、EIOPAとESMAに対し保険、年金、証券市場にサステナビリティリスクの観点を盛り込む内容について、改正法案の作成等を依頼した。
今回法改正の対象となっているのは、UCITS指令、AIFMD(オルタナティブ投資ファンド運用者)指令、金融商品市場指令(MIFID)Ⅱ指令、 ソルベンシーⅡ指令、保険販売業務(IDD)指令の5つで、ESGリスク等のサステナビリティリスク観点を市場関係者の意思決定の中に組み込むことを法制化する欧州委員会令(政令に相当)を導入しようとしている。IORP(欧州企業年金)指令についても必要があれば関連EU規則の法案作成を依頼した。DG FISMAは今回、欧州委員会、EIOPAとESMAを含めた3社での緊密な連携が必要として正式に協力を命じた。
【参考】【EU】欧州委員会、サステナブルファイナンス政策案発表。今後、EU理事会・欧州議会で審議(2018年5月28日)
【参照ページ】Letter from DG FISMA on sustainability risks and factors
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